ぼくね、時々映画を観ますねん
といっても、映画館に観に行く…ということはもうずいぶん昔からしてなくて
家で衛星放送を録画して観てますねん

そんで、ボクが観る映画というのは、古い映画ばっかり…で
それはなぜかというと、昔、ボクはあまり映画を観なかったので
見過ごした映画を観るだけで精一杯…だからです
(新しい映画には観たい映画がほとんどない…というのもあるんですけど)

そんなボクがつい最近観たのが、比較的新しい映画で「メン・イン・ブラック」というやつでした
(この映画でも、ぼくの感覚から言えば「新しい映画」です…)
この映画は「SFコメディ」で、何も考えずにただ楽しむだけ…で
まさに、お正月に観るのにはピッタリ…

で、そんな映画だから、特に何も紹介するようなトコはないんですけど
半世紀前から宇宙人が地球に(正確にはアメリカに)暮らしてる…という、
「映画の中での事実」を知らされた刑事がこう言うんです↓

「隠さずに公表すればいいじゃないか」
「ピープルはスマートだぜ」…(←ココね、何言うてるかよくわからんかったけど、
「ピープル」という単語と「スマート」という単語だけは聞こえたんです)

それを聞いた、宇宙人管理局みたいな役所の役人?がこう答えるんです↓

「確かに、個人はスマートだよ」
「でも、集団はパニックになるんだ」

個々人は比較的スマートな判断をするのに
その集合体である「集団」ってことになると、
なぜかスマートな判断ができなくなりパニックに陥る…
それは特に「非常事態」に顕著な現象であり、古今東西を問わないようです

人は個人では比較的スマートな判断ができるのに
「集団になる+非常事態になる」となぜにスマートな判断ができずに
暴走してしまうのか…
それはきっと、非常事態になると、
「少数のスマートな意見」が「多数のスマートでない意見」に蹴散らされてしまうからでしょう
(もちろん、そういう状況は緊急事態でなくても起きることですが 
 緊急事態においては、多数の圧力は平時の比較にはなりません)

そして、(緊急事態における)多数の意見とはそのほとんどの場合において「間違い」であることが多く
そのために、緊急事態に至った理由とは別の理由によって
さらなる悲劇が起きてしまう…ということは、歴史を振り返ればよくわかることだと思います
(そして、その悲劇は少数派に起きる…というのもまた定番です)

ボクはここで「緊急事態における集団の(≒多数の)暴走」と書いてますけど
世の中には、ボクと反対の考え方をする人もいて、
そういう人は「緊急事態における集団の(≒多数の)暴走」を望んでさえいる…
(だって、その「暴走」は日頃、自分たちがしたいと思いながらも実現できなかったことだから…)
ということもあるわけです

だから、そういう人たちは、「わざと緊急事態を起こそうとする」もんです
(ここで「緊急事態」」とは「対立状態」とか「緊張状態」と言い換えてもいいでしょう)
そして、そういう状態が作出されてしまうと
そうでないときに比べてますます多数派の意見が大手を振ってまかり通ってしまい
少数派の「スマートな意見」は蹴散らされることでしょう

そうならないためには、「緊急事態」に繋がる、
「対立状態」や「緊張状態」を強める(意図的な)動きを警戒し、批判し、扇動には乗らない…
ということが非常に大切になってくるわけで
結果、やっぱりこの世は天の邪鬼でいかなアカンな…と
改めて強く思うところです